K/H Systemでの学び方 [参考書と道具]
昨日の日記で紹介した「祝!九州 九州新幹線全線開CM180秒」の映像が旨く表示できていなかったかもしれません。
再度貼り付けましたので、よかったら見て下さい。
さて本題です。もともと好き嫌いがあるので苦手なオカズ入りの弁当を前にすると箸が進まず、一口食べては止まり、暫くしてまた一口食べるといったことがよくあります。
また、高校生の頃のことですが、有機化学でエステル化反応だの異性体だの金属との反応だの芳香族だのと言われてもそれらが繋がって全体が見えるまで、なかなか理解が進まないことがありました。
前置きが長くなり、また著者には大変失礼なのですが、今月始めに紹介した
は私にとってはそんな感じの参考書で、気が向いた時にチョビチョビと進め昨晩漸く読み終えました。
300頁弱の本を読むのに4週間近くもかかったのは久しぶりですが、K/H Systemの言っていることがボンヤリと分りましたので、とりあえずまとめておきます。
サイクル1とサイクル2の構成
それぞれで1つのトランスクリプトを使ってシャドーイングに取り組みます。
サイクル1では「音とリズムの感覚を身につける練習」、サイクル2では「音とリズムの受け皿をつくるシャドーイングの練習」となっていますが、前者と後者の違いが分りにくいです。
また、それぞれのトランスクリプトの原本が出てくるのが遅くて(サイクル1はP133、サイクル2はP235)少しイライラもしました。
練習用にコピーするならこの原本(著者は別のページを指示)です。また、一文が次の頁に跨っている文章は、切り貼りで纏めた方が使い易いと思います。
勉強のステップ
両サイクルとも
- 音をつかむ
- 意味をつかむ
- 音と意味の一体化
で進みます。
また、それぞれで、先ず「力試し」で現在の自分の力を測って、「仕込み」で必要な力を身につけて、「体得」で自分のモノにする、といったステップを踏みます。
「聞き取りフォーム」の4つのポイント
このポイントがこの本の肝でありアチコチで繰り返し出てきます。(これが逆に分りにくく、一箇所でまとめで書いて随時参照する方がよいです)
1.構文を意識する
概要から詳細へと進む英文のつくりを知って慣れるために、構文パターンを沢山身につけましょうと至極当たり前のことを言っておられます。
TEX加藤さんが
の中で言っておられた
名詞の後に不定詞を使って情報を盛り込んでいく
を読んでスカッとしたことがあるのですが、後ろから情報を継ぎ足してゆく英文の構造をに慣れることが大事だと改めて思いました。
2.英語を大きなかたまりで掴む
慣用表現だけでなく場合によっては句や節迄も「一つのかたまり」として捉えることです。
このことは毎朝している公式問題集Vol.3でも感じていたことであり、かたまり毎に練習しなければならないことを改めて学びました。
3.やまと言葉(またはイメージ)にリンクする
「英語を訳さずに英語として理解せよ」というのを方々で読むのですが、イメージだけでなく分りやすい日本語で感覚的に掴むことをしても構わないんだということを知って安心しました。
4.文頭から聞き取っていく
TOEICの勉強をしたお蔭で、英文を頭から聞いていくことには慣れたのですが、この本で紹介している「合いの手」に近いことを私も無意識の内に使っており、少し嬉しくなりました。
上記以外にも、単語のアクセント、ビート、息継ぎ、リエゾンなどシャドーイングだけでなく英語を聞いたり話したりする際に重要であろう技術がシッカリ説明されており、大変役に立ちました。
4つのポイントを確認し様々な技術を知るだけでも、この本を読む価値はあります。
練習期間と対象者
元々は5月の公開テストでの得点アップに繋がればというスケベ心満載で読み始めたのですが、それは少し甘かったです。
人にもよるのでしょうが、大体6ケ月前後~はかかるので、ある程度長期戦を覚悟しなければならず、短期的な対策には不向きかもしれません。
また、最後の方でTOEICスコア600未満、600~750、750~900、900以上に分けて勉強法をアドバイスしておられるのですが、あくまで私の理解の範囲では、K/H Systemは実質的には750~向けの勉強法だと思います。
K/H Systemでの学び方の第一歩
初めにも書いたように私がアフォなのか最初はとっつきにくい本だったのですが、CDを聞くのを一旦止めて本文を丁寧に読んでいったことで、ようやく理解できました。
また、大事なことを繰り返しておられます。最初は同じことを何回も言われているので全然聞いてなくて理解もしてない家内の小言に近いようなところがあったのですが、これも少しは慣れました。
お蔭さまで、ようやくCDも使ってこの本で勉強する準備ができましたので、今後は随時、進捗を報告してゆきます。
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